2011年04月19日
お米作りで大事な事 畦塗りと水管理
これは【畦:あぜ】です。
隣の田んぼとの境界線の役割や田んぼの奥に行く為の道の役割があります。
しかし、一番の役割は田んぼの水を溜める防波堤の役割です!(自分の勝手な思い込みですが…。)
お米作りと言うと、田植えや稲刈りが派手で目立ちますが、一番重要な仕事は【水管理】です!!
稲が肥料を吸収する為には水に溶けなくては効きませんし、除草剤も水に溶けて田んぼ全体に広がり、膜を形成して田面を覆う事で効果を発揮します。
また、寒い時期には水を多く入れて保温する事で冷害を防ぎ、暑い時期には水を入れ替えて水温を下げる事で高温障害を防ぎます。この様に、水管理によって肥料や農薬の効果が決まり、稲の品質を左右するとても重要な仕事なのです。
その意味で、田んぼの水を溜める役目のある【畦】を整備する事が、実は良いお米を造る事に欠かす事の出来ない仕事なのです。なので、はっぴー農産では、ほぼ全ての田んぼの畦を塗り直します。
年々畦は低くなり、冬に野ネズミやモグラに穴を開けられる事がしばしばあります。
昔は土壁の様に泥状に土を練って畦に泥を「塗って」いたので「畦塗り」と言います。
今では畦塗り機で畦塗りを行うので、大面積でも畦塗りが可能になりました。
今年もしっかり畦を塗ったので、あとは、植えた後の水管理が勝負です!